大阪医科薬科大学(高槻市)では、遺伝性出血性毛細血管拡張症(オスラー病)の治療と研究に力を入れており、特に地域社会における患者サポートの強化を目指しています。
このたび、放射線科の大須賀慶悟先生と耳鼻咽喉科の寺田哲也先生、そしてオスラー病患者会の理事長村上匡寛が一堂に会し、オスラー病の診療体制の充実について話し合う対談が行われました。
地域ニーズへの対応
大阪北東部(高槻市・枚方市)・京都府南部近郊では、オスラー病のスクリーニングや診断、治療が十分に行われていない状況があります。
特に、頻発する鼻出血への迅速な対応や専門的な治療が求められる中、患者会からの強い要望がありました。これに応える形で、大阪医科薬科大学は地域医療連携を強化し、専門の外来体制の整備を進めています。
専門チームの形成と研究活動
大須賀慶悟先生と寺田哲也先生は、オスラー病の患者に対する他科との連携体制の重要性を強調しました。放射線科と耳鼻咽喉科の協力により、より精度高い診断と効果的な治療が可能になると期待されています。
さらに、基礎研究と臨床研究を結びつけ、日頃のケアや新しい治療法にも力を入れています。
患者参加の取り組み
対談では、患者会理事長が患者の声を代弁し、治療過程での患者の経験とニーズを共有しました。大阪医科薬科大学では、これらの声を反映させた患者中心のケアプログラムを展開することで、患者とその家族が直面する困難に対応していくことが強調されました。
今後の展望
今回の対談を踏まえ、大阪医科薬科大学はオスラー病治療の質をさらに向上させるための施策を計画中です。これには、地域の医療機関との連携強化、情報提供の充実、そして患者教育プログラムの拡充が含まれます。
このブログ記事は、オスラー病の診療と研究に関心がある方々にとって有益な情報源となることを目指しています。オスラー病に関する最新の進展を追い続け、地域コミュニティに貢献頂きますようお願い致します。
受診・予約方法
外来受診予約については以下をご覧ください。「耳鼻咽喉科:寺田 哲也医師」
TEL:072-683-1221(代)
大阪医科薬科大学病院
〒569-8686 大阪府高槻市大学町2番7号
学部・大学院の医学部、医学研究科、看護学部、看護学研究科があり、また病院や関西BNCT共同医療センターなどの施設がある、医学・看護学教育の拠点です。