息子は幼少期の頃からオスラー病と診断され、何度も肺のコイル塞栓術を受け、脳はガンマナイフで治療を行いました。
医学の進歩と共に、彼は専門学校を卒業し、念願だった会社に就職することができました。
仕事を始めてからも、頭痛や鼻血は彼の日常の一部でしたが、彼はそれに負けずに働き続けました。
しかし、去年の冬、鼻血が悪化し、職場でも頻繁に出るようになりました。
同時期に職場に大型の除湿機が導入されたことが、症状を悪化させた一因かもしれません。
状況は彼にとって厳しくなり、約1ヶ月の休職を余儀なくされました。
一度は復帰しましたが、職場での鼻血が再発し、再び休職することになりました。2度目の休職中には、精神的な問題も表面化しました。人混みが怖くなり、電車に乗ることもできなくなりました。
息子が職場で鼻血を出し、トイレに駆け込む際に廊下に血が落ちることがあり、それを見た同僚が恐怖を感じる発言をしたり、出血していない時でも、床に赤いものが見えると、彼の名前を出して鼻血を指摘する声が大きくなりました。
これらの経験が彼のメンタルヘルスに大きな影響を与え、職場復帰が困難になりました。結局、退職を選択しました。
現在は精神科の治療を受けながら、服薬を続けています。
オスラー病は、肉体的な症状だけでなく、QOLの低下や精神的な苦痛をもたらすことがあります。
息子のように、病気と向き合いながらも、日々の生活に挑戦し続ける人々に、社会的な理解と支援を提供していただきますようお願いします。
理事長から一言
この方は健常者枠でない雇用と聞いております。
それであっても現実的には健常者と同等な業務を行わせ、他の社員にも何等対策を講じていないようです。
今年4月1日より「合理的配慮の提供が義務化」されています。